=ArrayFormula(A2:A * 2)

このように書くだけで、A2以降の値すべてに2倍の計算が一括で適用されます。
そのため

場合、毎回数式をコピーするもしくは入力されるであろう箇所まであらかじめ数式をコピーしておく必要がありません。

ArrayFormulaの基本形

単純な数値処理を一括で行う

=ArrayFormula(A2:A + B2:B)

→ A列とB列の対応するセルを足し算し、結果を一括で表示します。

IF関数との組み合わせで条件分岐も可能

=ArrayFormula(IF(A2:A > 100, "合格", "不合格"))

→ A列の値が100より大きければ「合格」、そうでなければ「不合格」を表示します。

ArrayFormulaの入力ショートカット

実は、ArrayFormulaは毎回手打ちしなくても、例えば上記の数式だと

IF(A2:A > 100, "合格", "不合格")

まで入力した状態で

で簡単に適用が可能です!

実用テクニック:配列と他関数を組み合わせる

SPLIT・FLATTENと組み合わせて文字列を分解

=ArrayFormula(SPLIT(FLATTEN(SPLIT(A2:A4, ",")), ","))

→ 複数行・カンマ区切りの文字列をすべて分解して1列にまとめられます。
リストデータの整形に便利です。

FLATTEN関数についてはこちらの記事をご覧ください。

TEXT・DATE関数と併用して日付を一括フォーマット

=ArrayFormula(TEXT(A2:A, "yyyy/mm/dd"))

→ A列の日付をすべて「yyyy/mm/dd」形式に変換して表示。

注意点とトラブル対策

例えば

  • 行数が多すぎるとパフォーマンスが低下
  • 数式が「配列出力」になるため、途中にデータを入れると上書きされる
  • 絶対参照($)の扱いに注意(列や行のズレに注意)

まとめ|ArrayFormulaを使えば手間を減らしてミスも防げる

まとめ

  • 配列のように一括処理できる
  • IFやTEXTなどの他関数との相性も抜群
  • 複雑な処理もシンプルに記述可能

→ 一度覚えておけば、毎日の業務や作業を強力にサポートしてくれる関数です。


この記事を書いた人

今村 壱生(IMAMURA Issei)詳細はこちら
29歳のエンジニア兼マーケター。Re PROViSTAとして、生成AI、Webアプリ開発、業務自動化、BI導入、Web広告運用など、幅広い分野で活動中。システム構築では、要件定義から設計・実装・運用まで一貫して対応。また、小説執筆も手がけるなど、クリエイティブな一面も持つ。